6月の第3日曜日は「父の日」。
お父さんへの感謝をあらわす日です。
母の日に比べると話題になる機会は少ないかもしれませんが、近年では家族で集まったり、プレゼントを贈ったりと、父の日を楽しむご家庭も増えてきました。
「父の日」は「母の日」から始まった?
6月の第3日曜日の「父の日」は、1910年にアメリカで始まったとされています。
ワシントン州スポケーンに住んでいたソノラ・スマート・ドッドさんという女性が、教会で「母の日」の説教を聞いているときに、「母の日があるなら、父に感謝する日もあっていいのでは」と考え、牧師に働きかけたことがきっかけでした。
幼い頃に母を亡くした彼女たち6人の兄弟を男手ひとつで育ててくれたのがお父さんでした。
6月はソノラさんの父親の誕生月であり、最初の父の日の礼拝が行われたのは1910年6月19日だったとされています。
その後、父の日はアメリカ国内で広く知られるようになりましたが、国の記念日として正式に制定されたのは1972年のこと。
母の日が1914年に制定されていることを考えると、ずいぶん時間がかかったことが分かります。
日本で父の日が知られるようになったのは1950年代頃からと言われています。
父の日の贈り物需要を喚起するため、百貨店などが積極的にキャンペーンを展開したことも普及の後押しになったようです。
商業的なきっかけから習慣が広がっていった点は、クリスマスやハロウィンとも少し似ていますね。
「父の日」の花
母の日に贈る花といえばカーネーションですが、父の日の花はご存じでしょうか。
アメリカでは父の日の花はバラとされています。
健在な父には赤いバラを贈り、亡くなった父には白いバラを供えるのが一般的です。
これは、父の日の提唱者であるドッドさんが父親の墓前に白いバラを供えたことに由来するとされています。
日本では同じバラでも黄色が選ばれることが多く、ひまわりも人気があります。
父の日と黄色が結び付けられるようになったのは、1982年に日本ファーザーズ・デイ委員会が始めた「イエローリボンキャンペーン」がきっかけです。
黄色には「うれしさ」「温かさ」「希望」「向上」などの意味があることから、父の日のイメージカラーとして採用されました。
ちなみに、この団体は「ベスト・ファーザー賞」の選考も行っています。
父の日のプレゼントの定番は?
父の日のプレゼントはもう決まりましたか。
黄色いバラやひまわりなどのお花は定番の贈り物です。
この時期には色とりどりのアジサイの鉢植えも店頭に並びます。
植物や庭仕事が好きなお父さんなら、鉢植えや盆栽も喜ばれるかもしれません。
また、ネクタイやハンカチ、靴下などの実用品も人気です。
お父さんの好みに合わせて、お酒やスイーツを選ぶ方もいるでしょう。
海外の調査では、父の日のプレゼント予算は母の日よりも少なめという結果もあるようです。
少しさびしく感じますが、贈り物で大切なのは金額ではなく、相手を思う気持ちです。
実際に、子どもが小さい頃に描いてくれた似顔絵や手紙が一番の思い出だというお父さんも少なくありません。
心を込めて選んだ贈り物なら、きっと喜んでもらえることでしょう。
世界の「父の日」
父の日は世界各国にありますが、その日にちは国や地域によって異なります。
日本やアメリカ、中国では6月第3日曜日に祝われることが一般的です。
一方、台湾では8月8日が父の日。
「お父さん」を意味する「爸爸(バーバ)」と「八八(バーバー)」の発音が似ていることに由来し、「八八節」と呼ばれることもあります。
また、韓国には父の日がなく、5月8日の「両親の日」に父母を区別せず感謝を伝えます。
祝い方はさまざまですが、父親への感謝を伝える日であることは世界共通のようです。
普段は照れくさくてなかなか言えない「ありがとう」も、父の日ならきっと伝えやすいはず。
今年の父の日は、プレゼントと一緒に感謝の気持ちも贈ってみてはいかがでしょうか。
