9月を迎えるころ、多くの学校では新学期が始まりますね。
お子さんのいるご家庭では、宿題の確認や文房具の補充、提出物の準備など慌ただしい時期ではないでしょうか。
「宿題、終わった?」
今も昔も、新学期を前にした子どもの悩みは宿題かもしれません。
夏休みは長いですから、計画的に進めておけばそんなに大変ではないはず…なのですが、子どものことですから、なかなかそうもいかないですね。
子育て経験者に聞いてみると、新学期の持ち物を揃える段階になってからお子さんが「こんな宿題あったっけ?」と言い出して親の方が真っ白になっちゃった、などという話も出てきます。保護者の皆さん、お疲れさまです。
夏休みの宿題の中でも、特に自由研究は時間や手間がかかるので悩ましいですが、最近は企業や団体のサイトなどでも、子ども向けの研究テーマを提案しているところがたくさんありますね。
新学期の直前にはTwitterなどのSNSでも自由研究の話題が増え、駆け込み需要的な盛り上がりを見せていました。
二学期制と三学期制
9月といえば2学期のはじまり、というイメージですが、最近では公立の小中学校でも前期・後期の二学期制を採用するところが増えてきました。
広島県内の小中学校では、広島市と東広島市が二学期制を採用していますね。
二学期制には学習計画が立てやすい、授業時間を増やせる、学校行事のバランスを取りやすいなどのメリットがあると言われています。
一方、三学期制は長くなじんでいる区切り方ですし、学期と学期の間に長い休みがはさまるので、メリハリを付けやすいという利点があるようです。
夏休み明けの9月初めは、二学期制の学校だとまだ前期の途中です。
とはいえ、久しぶりに登校すると、やはりちょっと気分は変わるのではないでしょうか。
新学期はいつから?
今年、福山市の公立小中学校では7月30日が1学期の終業式、9月1日が2学期の始業式となっています。
しかし、県内の他の自治体では、夏休みの始まりが福山市よりも10日早く、8月下旬に新学期を迎えるところもあります。
県内でもそれぞれ違うくらいですから、全国的にみるともっと多彩なパターンがあることでしょう。
新学期も一昔前のイメージとはだいぶ変わってきていますね。
そのうえ、今年は新型コロナウイルス・デルタ株の流行により、新学期事情はさらに複雑になってしまいました。
友だちには会いたいけれど…
今年の春頃までは、子どもは新型コロナウイルスは感染しても無症状や軽症で済むことがほとんどだとされていました。
しかし残念ながら、この夏には子どもや若者の感染が爆発的に広がっており、重症化する方も増えてきています。
子どもから家族への家庭内感染もめずらしくなくなってきました。
学校ではどうしても密になりやすいですから、学校現場でも安全を守るために難しい対応を迫られています。
新学期の開始を遅らせたり、分散登校を取り入れたりする学校も多いようです。
福山市でも、9月1日からは分散登校が実施されます。
午前と午後に分けて登校し、給食の時間をずらし、オンラインによる学習も並行するということです。
福山市教育委員会(2021年8月25日更新の情報)
https://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/site/kyoiku/236296.html
部活動が制限されたりするのは本当に残念ですが、健康や命を守ることが第一!
安全あっての楽しい新学期ではないでしょうか。
安全な新学期のために
ただ恐れるだけでなく、正しい知識を得ることで「今できること」を知ることもできます。
新学期を迎えるにあたり不安な気持ちがある場合は、文部科学省の情報も役に立ちそうです。
児童・生徒・学生、保護者向けのページは、学校の種類別に情報がまとめられています。
ちょっと固いページですが、その時々の状況に応じてアップデートされていますので、参考にされてみてはいかがでしょうか。
文部科学省 新型コロナウイルスに関連した感染症対策に関する対応について
https://www.mext.go.jp/a_menu/coronavirus/index.html
今年はいつもと違う新学期になってしまいそうですが、子どもたちの笑顔が少しでも増えることを願っています。