ラグビーワールドカップと観光客

アジアでは初めての開催となった2019ラグビーワールドカップ。日本の大健闘に感動した方も多かったのではないでしょうか。地の利があったとはいえ、ベスト8入りはすばらしい結果でした。日本ではこれまで、野球やサッカーに比べるとメジャーではなかったラグビーですが、あの熱い試合を見れば、一気にファンが増えたというのもうなずけます。

ようこそ、日本へ!

ラグビーワールドカップがどれほど人気の高いものだったかというのを感じたもう一つの現象は、外国人観光客の増加でした。
日本に来る観光客の約3分の2は中国、台湾、韓国など東アジア地域からです。これらの地域からのお客さまも増えているのですが、それに加えて、この秋はワールドカップ出場国からの訪日客が大幅に増えていました。
9月には、ヨーロッパ、米国、オーストラリア等からの訪日客の数が昨年の同月に比べ7万7千人増えたということです。特に、英国からの訪日客が一ヶ月間に49,600人というのは過去最高だったそうです。たしかに、ラグビーワールドカップの期間は観光地にもアジア系よりも欧米系の人が増えていたように感じました。

参考:日本政府観光局 訪日外客統計の集計・発表「訪日外客数(2019年9月推計値)」https://www.jnto.go.jp/jpn/statistics/data_info_listing/pdf/191016_monthly.pdf

広島も外国人に大人気

もともとラグビーファンには富裕層が多いということで、ラグビーワールドカップの観戦のために訪れた人たちは長期滞在するケースも多く、試合の合間に各地に足を伸ばして観光も楽しんでいたようです。
広島県には残念ながらラグビーワールドカップの会場はありませんでしたが、ウェールズのキャンプ地となった北九州市などは新幹線なら50分ほどの近さですし、海外からのお客さまは普段よりも増えていたようでした。また、あちこちで関連イベントが催されていましたし、スポーツバーなどでは日本人も外国人観光客も一緒になって盛り上がっていたようです。
もともと広島には外国人に人気の観光スポットが揃っています。たとえば、人気の旅行コミュニティサイト・トリップアドバイザーによるランキングでは、広島平和記念資料館、宮島(厳島神社)などが毎年上位に入っています。
平和記念資料館や原爆ドームを観光スポットと呼んでよいのかはわかりませんが、平和を求め愛する心は外国の方にも伝わるようで、たくさんの国のたくさんの人がこの場所を訪れるのは意義のあることだと思います。

外国人観光客に人気の衛生設備とは

さて、日本のホテルは清潔で衛生設備も整っていますし、駅や商業施設などもほとんどがきれいに使われています。日本に来た外国の方々が「快適だった」と喜ばれるのはうれしいことですね。
中でも、日本の誇る衛生設備といえば、やはりウォシュレットに代表される洗浄機付きのトイレでしょうか。マドンナが来日した際にウォシュレットに惚れ込んだという話は有名ですね。観光客の中には、こうした機器をわざわざ日本で買って自国へ帰る方もいます。ただ、国によっては、水質に問題があったり、バスルームにコンセントを設置できないといった場合もあるようです。
快適な衛生機器をほとんどの住宅や施設に設置できるという点では、日本は恵まれていると言えるかもしれません。