残暑から身を守りましょう

9月になっても、近年はなかなか気温が下がりません。

暦の上では秋なのでつい油断しがちですが、9月に熱中症になる方も増えています。

2019年9月に熱中症の症状で救急搬送された人は、全国で9,532人でした。

同年8月の36,755人に比べればぐっと減ってはいますが、少ない数字ではありません。

2020年は昨年以上の猛暑となった上、新型コロナウイルス対策でマスクを着けることも多いためか、8月の熱中症発症は昨年よりも増えてしまったということです。

9月もまだ暑そうなので、暑さ対策と熱中症予防は続けたほうが良さそうです。

 

参考:総務省消防庁「熱中症情報」

https://www.fdma.go.jp/disaster/heatstroke/post3.html#heatstroke01

 

秋の幸でおいしく予防

熱中症予防には、水分と塩分を適切に摂ることが大切なのはよく知られていますね。

そしてもう一つ、有効な栄養素にカリウムがあります。

スポーツドリンクにはナトリウムとカリウムが配合してありますが、普段の食事やおやつで補給することもできます。

カリウムは果物にも多く含まれます。

代表的なのはバナナやスイカ、そして秋においしい梨やぶどうにも豊富です。梨とぶどうは広島県内でも栽培されていて、ぶどう狩りや直売をしている農場もありますね。

ぶどうは福山市内にも特産地があり、さまざまな品種が作られています。

もっとカリウムが豊富な「八朔(はっさく)」は広島県尾道市因島で生まれた柑橘です。

早春が旬ですが、今はゼリーに加工されて大人気のお土産となっています。ゼリーなら季節を問わず楽しめますね。

おいしい果物のパワーで、元気に残暑を乗り切れそうです。

 

JA福山市 特産品

http://www.jafukuyama.or.jp/tokusanhin.html

 

JAタウン 広島とれたて市「因島のはっさくゼリー」

https://www.ja-town.com/shop/g/g6301070620/

 

学校の冷房設備は「必需品」に

熱中症の発症がもっとも多いのは高齢者ですが、自分たちだけでは身を守れない子どもたちにも注意が必要です。

新型コロナウイルスの影響で休校した分を取り戻すために、今年は夏休みが短くなりました。

猛暑の中を登校されたお子様も多かったのではないでしょうか。

登下校時は水筒を持って、帽子や日傘でガードして、それぞれ工夫をされているようです。

 

一定年齢以上だと(私もそうですが)「夏の教室は暑いもの」と考えてしまいますが、全国の公立小中学校では、普通教室のうち78.4%に冷房が設置済みなのだそうです(2019年9月1日の調査)。

広島では75.4%なので、ほぼ全国平均の水準です。

 

日本の気温は年々上昇しており、特に1990年代以降は高温となる年が増えています。いまや、学校の冷房設備はぜいたく品ではなく、児童生徒の健康を守るための必需品となりました。

ただ、冷房温度の設定基準は学校によってまちまちなようです。

せっかくの設備ですから、子どもたちに我慢を強いることなく快適な温度設定をしていただければと願っています。

 

参考:文部科学省報道発表(令和元年9月19日付け)

https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/31/09/__icsFiles/afieldfile/2019/09/19/1421285_1.pdf

 

参考:気象庁 日本の気候の変化

https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/chishiki_ondanka/p08.html

 

高齢者のエアコン、意外なハードル

さて、もっとも熱中症のリスクが高い高齢者には、さまざまな方法で冷房の必要性が呼びかけられていますが、残念ながら室内で発症する方が後を絶ちません。

高齢になると暑さや寒さを感じにくくなることもありますし、「冷房は体に悪い」「冷房は嫌い」という意識が変わらない場合もあります。

ご家族や近所に高齢者だけの世帯がありましたら、日頃からコミュニケーションを取って、温度管理に気をつけてあげたいものです。

訪問介護などに関わる方の間では、高齢者に適切に冷房を使ってもらうための、別のハードルも話題になっています。

実は「冷房が嫌い」なのではなくて「リモコンの操作ができないから嫌い」という方も一定数いらっしゃるようなのです。

「できない・わからない」と言いづらいタイプの方にとっては、使い方を尋ねるのも面倒で、結局使わなかったり、不適切な設定のままスイッチを入れてしまったりすることが起こっています。

プライドを傷つけないように、あの手この手で操作方法を伝えている、という話も聞きます。

認知症の患者様などでは別のケアが必要になりますが、自立生活できる高齢者の方については、簡単にわかりやすく使えるリモコンが普及すればかなり助けになるのではないでしょうか。

 

 

涼しい秋までもう少し、いろいろ工夫してなんとか残暑を乗り切りましょう。

皆様のご無事をお祈りします。