さわやかに、秋キャンプ

近年の西日本では9月になっても暑さが続き、熱中症への注意が欠かせません。
それでも「暑さ寒さも彼岸まで」ということわざの通り、秋分の日を過ぎたあたりからは涼しさが感じられるようになってきます。

アウトドアを楽しむにはもってこいの季節です。
ハイキングや山登りも良いですが、最近はマンガやアニメの影響もあってか、キャンプも人気ですね。

秋こそキャンプへ

キャンプというと夏休みのイメージがありますが、実は秋もキャンプに適した季節です。
暑すぎず寒すぎず、夏より日が短くなるとはいえ屋外で過ごす時間を長く取れます。
食べ物がおいしいのも良いですね!

快適な気温なので日中のアクティビティを楽しみやすくなりますし、夏とは違う少し静かな景色も魅力的です。
キャンプ場によっては、リンドウや菊の仲間など、秋に花を咲かせる山野草もたくさん見られます。
蚊やブヨが少なくなるのもポイント高いですね!

ただし、山間部のキャンプ場では朝夕など思いのほか気温が下がることがあります。
念のため防寒対策もして出かけましょう。
また、夏同様に台風には注意が必要です。

静かに楽しむソロキャンプ

キャンプに出かける目的は人それぞれです。
仲間や家族と一緒に賑やかに遊ぶのも楽しいですが、自然の中で非日常を過ごす方法はそれだけではありません。

最近注目されているのが「ソロキャンプ」。
その名の通り、一人(ソロ)で出かけ、自分一人でキャンプをするというものです。
初心者にはちょっとハードルが高いように感じますが、じわじわと愛好者が増えているといいます。
一人用のテントやテーブル、小さな調理器具など、ソロキャンプ向きのギア(道具)もいろいろあり、アウトドアショップで眺めているだけで楽しくなってしまいます。

考えてみれば、毎日の暮らしの中で本当に一人っきりで静かに過ごせる時間というのは案外少ないものです。
自然の中に身を置いて、読書するも良し、考えごとをするも良し、ぼーっと過ごすのも良し。
秋のきれいな月の下でソロキャンプができたら、かなり贅沢な時間になるのではないでしょうか。

優雅にグランピング

もうひとつ、最近人気のキャンプとして注目を浴びているのは「グランピング」です。
グランピングとは・・・
グラマラス(Glamorous=魅力的な)とキャンピング(Camping)を組み合わせた造語で、イギリス発祥と言われています。

アウトドアで優雅に豪華に過ごそうという発想で、キャンプでありながらホテルのような施設やサービスが用意されているものです。
コテージやロッジ、自然の景色を眺めながら休めるテント、温泉施設付き、豪華なバーベキューなど、さまざまなサービスが考案されています。

通常のキャンプと違って、自分でテントを張ったり道具や食料を用意したりする必要がないので、初心者でも手軽に楽しむことができます。

広島県内でも、グランピングを楽しめる施設はずいぶん増えてきました。
興味がある方はぜひ検索してみてください。
アウトドアというよりもリゾート色が強いようにも思いますが、グランピングはバラエティに富んでいて、好みに合った施設を選ぶ喜びもあります。

夏休みに比べると秋は予約が取りやすい場合が多いので、これからが狙い目です。

自由自在な「キャンプ飯」

一昔前はカレーかバーベキューが定番だったキャンプでの食事も、どんどん進化しています。

最近目立つのはメスティンを使ったメニューでしょうか。
メスティンはアルミ製の飯ごうで、アウトドア用品店に限らず100円ショップなどでも売られていますので(お値段は100円ではないですが)、キャンプをしない方でもどこかで目にしているかもしれません。

従来の飯ごうに比べると軽量で容量は少なく、細長い形状でフタと取っ手が付いていて、万能調理器具と言ってもよいくらいいろんな使い方ができます。
お湯を沸かす、ごはんを炊く、煮る、蒸す、揚げ焼きなど、フルコース作ってしまう人もいるほどです。
レシピ本がたくさん出ているのも納得です。

秋のキャンプなら、お芋の料理や、炊き込みごはんなどもいいですね。
炊き込みごはんの具を旬のキノコにすれば包丁もいらず、メスティンで手軽に炊けます。
(キノコは素人判断で採らないで、必ずお店や道の駅などで買いましょう!)

キャンプに行く時間はないけど気分を変えたいという場合は、庭やキッチンでメスティンを使ってみるのはいかがでしょう?
家で食べる「キャンプ飯」もなかなか乙なものですよ。