運動で健康に

さわやかな季節になりました!
秋の日差しの中で体を動かすのは気持ちが良いものです。
ハードな競技でなくても、気軽に楽しめる運動は数多くあります。

スポーツしてますか?

文部科学省のデータによれば、令和2年度に週1回以上のスポーツをした成人は59.9%、週3回以上は30.9%だったそうです。
ここ30年ほど、定期的に運動をする人は右肩上がりに増えています。
現代の日本では、運動していない人の方が少ないのですね。

フィットネスクラブの多様化

運動をする人が増えている背景には、トレーニングジムやフィットネスクラブの力もあるようです。
スポーツ教室といえばかつては子どもたちが中心でしたが、近年は大人向けのスクールが増えています。

フィットネスクラブ等の利用者数は新型コロナウイルスが広がり始めた2020年春に大幅減となりましたが、その後は急速に回復して増加が続き、コロナ前には及ばないとはいえ月間1500万人という規模になっています。機械を使った筋トレなどが中心のジム、インストラクターによる指導が受けられるフィットネスクラブ、ヨガスタジオ、テニスやフットサルのクラブ、公共の体育館やプールでの講座など、実にさまざまな選択肢があります。さらに、24時間営業や女性専用、整体院併設といった特徴のあるサービスを備えたジムやクラブも人気です。

参考:経済産業省特定サービス産業動態統計調査

もっと身近に運動を

わざわざスポーツクラブに入会しなくても、日常生活の中で運動することも可能です。
ウォーキングやジョギング、サイクリングを取り入れている方も多いのではないでしょうか。
ひとつ手前のバス停で降りて歩くといった工夫もありますし、在宅勤務が増えたので仕事の合間に踏み台昇降やスクワットをやっている、という知り合いもいました。
デスクワークで疲れた体がほぐれ、気分転換になって良いそうです。

ラジオ体操やテレビ体操もあなどれません。
軽い運動でも、毎日続けることで効果が期待できます。
筋トレやストレッチ、ヨガなどの室内運動なら、YouTubeのレッスン動画を活用して自宅でチャレンジできますね!
自分にあった運動のやり方を見つけましょう。

自治体の運動イベント

運動を始めたいけれど、何をすればよいかわからないという方にとって、秋はチャンスかもしれません。
体育の日がある10月を中心に、自治体のスポーツイベントが多く開催される時期です。
参加型のイベントで気になるスポーツや運動を試してみるのも楽しいですよ。
事前予約が必要な場合もあるので、お住まいの地域のイベントを早めにチェックしてみるのがよさそうです。

当社の地元、福山市でも10月10日の体育の日には「ふくやまスポーツフェスティバル2022」が開催されます。

ふくやまスポーツフェスティバル2022

https://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/site/sports/271318.html

高齢者にも運動習慣を

最近、「フレイル予防」ということばをよく聞きます。
フレイルは英語の「Frailty(フレイルティ)」が語源で、「(加齢によって)弱る」ことを指します。
高齢になってくると、筋肉や骨が衰え、疲れやすくなって体を動かさなくなり、ますます弱るという悪循環に陥りがちです。
そこで、高齢者が長く健康に過ごせるよう、フレイルを予防しようという考え方が広がってきました。
高齢者にとって元気に生活できるのはうれしいことですし、社会全体にとっては介護負担を減らし医療費を抑えることにもつながりますので、フレイル防止は注目されています。
積極的に取り組む自治体が増えているのも納得です。

フレイル予防の重要な柱は、食べることと体を動かすこと。
無理のない範囲で体を動かして、筋肉や骨の衰えを防いでいこうと、さまざまな運動が考案されています。
前述のふくやまスポーツフェスティバルでは、元タカラジェンヌによるフレイル防止のダンスプログラムがあるそうですよ。
歩くのが遅くなってきた、痩せてきた、動きたくないなどがフレイルのサインです。
もし、身近な高齢者の方にそのような兆候が見られたら、運動のサポートをしてあげたいものです。

記録や勝利を目指す競技スポーツもすばらしいですが、毎日の暮らしの中の運動習慣は健康維持にとても役立ちます。

スポーツの秋、体力や体調に合わせて、無理なく運動してみましょう。