G7広島サミット

2023年5月19日から5月21日にかけて、G7広島サミットが行われました。

サミットの開催地となるのはとても光栄なことです。

弊社の地元・福山市でも準備段階からさまざまな取り組みが行われ、この国際的イベントを盛り上げるためにたくさんの方々が関わっていました。

G7サミットとは

G7(Group of Seven)の「7」は、世界の主要な先進国であるカナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、イギリス、アメリカ合衆国の7カ国を指します。

この先進7か国のトップが集まって会議を行うのがG7サミット、主要国首脳会議です。

経済、貿易、安全保障、環境、エネルギー、外交政策などのさまざまな問題について協議し、国際社会の重要な問題に対処するための枠組みを提供しています。

国連のような事務局を持つ国際機関ではなく、議長国は回り持ちで、1月1日から12月31日までが任期となっています。

2023年は日本が議長国であるため、サミットが日本国内で行われることとなりました。

G7の参加国は大きな力を持ちますが、かといって世界全体を動かせるわけではありません。

そのため、グローバルサウスと呼ばれる新興国、途上国も含め、他多くの国々の首脳も招かれ、より広く問題解決に向かってのアプローチが行われることが通例となっています。

今回の広島サミットでは、ウクライナのゼレンスキー大統領が来日したことも大きな話題となりました。

サミットが広島で開催される意味

これまで、日本でのサミットは東京、沖縄(九州・沖縄)、北海道、三重(伊勢志摩)で開催されました。

今回、7回目となる日本での開催地として広島が選ばれたのは、世界で平和への願いが高まっていることに呼応したという面もあると思われます。

ウクライナでの紛争が続き、世界情勢の緊張感が高まる中、「国際平和文化都市」である広島から平和へのメッセージが発信されることには大きな意味があります。

サミットの初日には、各国首脳による平和記念資料館の視察と原爆死没者慰霊碑への献花が行われました。

事前の調整は難航したということで資料館の視察は40分と短いものでしたが、心を大きく動かされたという声もありました。

核兵器のない世界、戦争のない未来の実現に向けて、先進国の首脳たちが率先して取り組んでくれることを願います。

地元開催の喜び

サミットの開催地となる都市や地域では、大規模なイベントの準備や施設の整備、安全対策の強化など、多くの準備が必要です。

広島市を中心に、開催中は交通規制もありましたし、警備の人員が非常に増えてピリピリした雰囲気もあり、学校が休校になったりもしていました。

広島県や広島市、周辺の自治体にとって負担は小さくはなかったと思いますが、一方でサミットの開催による経済効果や国際的な注目度の向上もまた大きなものです。

開催地として選ばれることは、その地域の国際的な認知度の高さや魅力の証でもあります。

サミットでは、首脳会議が行われるだけでなく、各国の要人が地域との交流の機会を持ったり、地域の名産物や特産品をアピールしたりとお祭りのような側面もあります。

食事会で提供される料理やお酒も広島周辺のものが多く選ばれています。

福山から世界へ

広島サミットの装飾には福山市自慢のバラが採用されました。

2025年の世界バラ会議福山開催に向けてのアピールともなっています。

市内の酒蔵、天寶一さんの「純米吟醸ローズマインド」もふるまわれたということです。

バラ酵母を使ったローズマインドは、地域活性化のため福山市内限定酒として販売開始されたものですが、今はオンラインショップでも購入することができます。

また、各国の代表団や報道関係者への記念品としては、福山特産のデニム生地で作られたバッグに広島の特産品を詰め合わせたものが配られました。

このデニムバッグは市内のデニムメーカーが共同制作したもので、日本の墨黒をイメージした黒色の生地、和紙を織り込んだ生地、刺し子を表現した生地の3種類が組み合わされ、とても洗練されたデザインです。

国内の生産高第一位を誇る上質な福山デニムは、世界各国の人々にも愛されること間違いなしだと思います。

このバッグは、あまりの人気にフリマサイトで高額売買されているという残念なニュースもありました。

レプリカ品については、メーカー各社が生地を提供して雑貨ブランドのSHINOTEXさんが予約販売されていますので、興味のある方はぜひこちらの正規ルートで購入してくださいね。