お正月と並んで、夏にはまとまった休みが取れる方が多いのではないでしょうか。
お子さんのいるご家庭では、一年でもっとも長い休みの期間をどうやって乗り切ろうか…と楽しくも悩ましい時期かもしれません。
小学校では自由研究の宿題が出る場合も多いですが、長めの休みは大人にとっても普段と違ったことをするチャンスです。
工場見学に行ってみよう
全国各地で工場見学が人気です。
普段は見ることができない工場の様子を見せてもらったり、製品の秘密などを教えてもらったり、ただ遊びに行くのとは違うおもしろさがあります。
食品や飲料の工場では試食や試飲ができる場合もありますし、併設のショップで限定品を売っていたり、趣向を凝らした見学コースを用意する工場も増えてきました。
新型コロナウイルスの影響で休止が多かった工場見学も、感染防止策を施しながら少しずつ再開されてきています。
子どもたちの自由研究に役立つだけでなく、大人にとっても刺激になりますよ!
大きな機械を見ると、気分が上がったりしませんか?
福山市の近郊にも、見学コースを設けている工場がいくつかあります。
○株式会社エフピコさん
食品トレー容器の大手企業です。先進的なリサイクル工場を見学できます。
○万田酵素株式会社さんのHAKKOパーク
公園やレストランがメインですが、ムービーで発酵のことを学べます。
※2022年7月現在の情報です。詳細は各社のサイトなどでご確認ください。
もし、近くにビール工場や酒蔵があったら、大人にとってはラッキーです。
お酒の工場では、たいてい試飲が用意されています。
車で行けないという難点はありますが、おいしいお酒付きの「大人の社会科見学」も良いものです。
地域の歴史に触れてみよう
地域の史跡や小さな資料館、博物館などを巡ってみるのもおすすめです。
教科書にはなかなか出てこないようなローカルな歴史を知るにも、夏休みは良い機会です。
たとえば、当社の地元、福山市なら…と考えてみたら、まずは福山城でしょうか。
2022年は福山城の築城400年にあたり、さまざまなイベントが開催されます。
○福山城400年博
リニューアル工事のために閉館していた福山城博物館も、いよいよ2022年8月28日に再オープンします。
もっと歴史をさかのぼって古墳巡りというのも、はまる人ははまるようです。
福山市の史跡案内にも紹介されている「二子塚古墳(ふたごづかこふん)」は、古墳時代後期の前方後円墳で、国の史跡にも指定されている貴重なものだそうです。
○ふくやま観光・魅力サイト-史跡
でも、二子塚だけではありません。
福山市には実にたくさんの遺跡があります。
試しに「福山市 遺跡」でGoogle検索してみたら、地図にマークがいっぱい出てきてびっくりしました。
ぜひ、皆さんも試してみてください!
気候が良く住みやすく、古くから人が暮らしてきた土地なのですね。
各時代の古墳をたどってみたら、もっと歴史がわかることでしょう。
「うちのお盆」を知ろう
さて、さらにローカルなのは家族の歴史です。
お盆は亡くなった人をしのぶためのものですが、親や祖父母など、生きている人たちを大切にする機会にもなっているように思います。
お盆には、お年寄りたちの昔話を聞いてみるのも孝行になりそうです。
お盆は中国から伝わってきた仏教行事の盂蘭盆会(うらぼんえ)から始まったと言われています。
道教の影響も受けているとされますし、日本に古くから民間信仰としてあった祖先の霊を迎える行事とも結びついているようです。
成立からして複雑なため、決まった形があるようでいて、バリエーションはとても豊かです。
たとえば、キュウリを馬に見立てて「この世に早く帰ってくるように」、ナスを牛に見立てて「あの世へゆっくり戻っていくように」と飾ることは全国各地で行われていますが、地域や家庭によって少しずつ流儀が違います。
どんないわれがあるのか、昔はお盆に何を食べ、どんな行事をしていたのか。
そんな話を聞くことも、子どもたちにとっては自由研究の材料になりますね!
思うように遠出ができない時期でも、遊び方は身近にいろいろあります。
せっかくの夏休みですから、大人も子どもも大いに楽しみましょう!