あちこちで花が咲き、新緑が目にまぶしく、気持ちの良い季節となりました。
暑すぎず寒すぎない気候も、ウォーキングにはもってこいですね。
最近、歩いていますか?
健康に効果的な歩数は?
昔はよく「毎日1万歩」などと言われていましたが、最近はだいぶ見解が変わってきています。
歩くことは健康に良いとはいえ、歩きすぎは身体に負担がかかってよくないという考え方も広がってきました。
では、健康を保つために適切な歩数はどのくらいなのでしょうか。
京都大学の井上浩輔助教らの最新の研究によれば、1週間に8000歩以上歩く日数が多いほど死亡リスクが下がることが明らかになりました。
この研究成果のおもしろいところは、週1~2日歩いている人の死亡率は週0日の人よりもぐっと下がるものの、3日以上歩いても0日と1日の差ほどは下がらないということです。
つまり、週のうち1日だけでも8000歩を歩けば健康には良い効果があると裏付けられたわけです。
人によって歩幅もペースも違うため一概には言えませんが、8000歩歩くにはだいたい1時間から1時間半くらいかかります。
仕事がある日にウォーキングの時間を確保するのは大変ですが、休日に買い物がてら長めの散歩をするだけでもいいのです。
週1回の8000歩ウォーキングで健康が保てるなら、ちょっと試してみたくなりますね。
参考:京都大学 研究成果「1週間の歩行パターンと死亡リスクの関連を明らかに」
https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research-news/2023-03-30
楽しく歩き続けるために
せっかくウォーキングをするなら体重も減らしたい、などとつい考えてしまいます。
しかし、ウォーキングだけで目に見える効果を得るには、ちょっと時間がかかります。
健康に良いとわかっていても、成果が見えないと続けにくいものです。
そこで活用したいのが歩数計などのアプリです。
自分がどれくらい歩いたのか、数字で示されるだけでも励みになりますし、消費カロリーの計算をしてくれるものもあります。
「先週より今週の方がたくさん歩けた」「週2日×8000歩が1ヶ月続いた」など、日々の成果が見えるともうちょっと頑張ってみようかな…となりますね。
ただ歩くだけなんて味気ないと感じる方にはゲームやポイント獲得アプリがおすすめです。
ウォーキング向きのゲームアプリとしては、「ポケモンGO」や「ピクミンブルーム」などが代表的。
歩数が記録されることはもちろん、歩くことでキャラクターを集めたり育てたり、記念写真を撮ったりすることもできます。
やってみたら楽しかった、歩く張り合いができた、という人は多いようです。
意外と(というと失礼ですが)中高年の方にも受け入れられていますね。
ゲーム内には実際の地図とリンクした地図が表示されます。
そこにポケモンが現れたり宝物が落ちていたりピクミンが走って行ったりするので、バーチャル世界で何が起こるかと期待して、実際の道路をどんどん歩くことになります。
歩くだけでポイントが貯まるアプリもいろいろ出ています。
ポイ活として効率が良いかどうかはわかりませんが、微々たるものであっても歩く動機にはなりそうです。
「dヘルスケア」はdポイントを得られるだけでなく、三日坊主にならないための仕組みがいろいろあり、トータルな健康管理ができるようになっています。
コカ・コーラの自販機と連動した「Coke ONウォーク」もユニークです。
歩いて得られるスタンプを集めて、自販機のドリンクと交換することができるアプリです。
スタンプを貯めるのは相当遠い道のりではありますが、気長に取り組んでみるのもよいかもしれません。
地元のコースを探してみよう
さて、いざウォーキングしてみよう、と思っても、慣れないうちはどこを歩いたらいいの?と戸惑うかもしれません。
自分が住んでいる町でも、普段通る道のほかは案外知らないものです。
そんなときは、ウォーキングマップを探してみましょう。
検索窓に、歩きたい地域名の後ろにスペースを入れてウォーキングマップまたはウォーキングコースと入力すると、いろいろ見つかります。
自治体でおすすめコースを設定している場合も多いですね。
「福山市 ウォーキングマップ」で検索したところ、市役所のホームページのウォーキングマップが出てきました。
ちょっとした目印や見所なども紹介されているので、楽しく歩けそうです。
福山市ウォーキングマップ
https://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/soshiki/kenkosuishin/723.html
新しく何か始めたくなる春、ウォーキングなら準備も少なく気軽にスタートできます。
健康と楽しみのために、歩いてみませんか。