2024年のゴールデンウィークは、3連休・平日3日・4連休ときれいに前後にわかれました。
真ん中の平日部分を休みにすれば、10連休となります。
1ヶ月の3分の1が休みというボリュームは年末年始よりインパクトがありますね。
ピカピカのゴールデンウィークです。
ゴールデンウィークの由来
「昭和の日」「憲法記念日」「みどりの日」「子どもの日」と春の祝日が集中する期間がゴールデンウィークと呼ばれています。
この時期に祝日が集まったのは、1948年(昭和23年)施行の国民の祝日に関する法律(祝日法)で、4月29日の「天皇誕生日(現在は昭和の日)」、5月3日の「憲法記念日」、5月5日の「こどもの日」が定められたところから始まっています。
天皇誕生日は当時の昭和天皇がお生まれになった日であり、憲法記念日は前年の1947年に日本国憲法が施行された日、そしてこどもの日は古くからある端午の節句が起源です。
この3つの祝日が揃ったのは偶然のようですね。
メーデーの5月1日が休日となる職場もありましたが、それでも連続してはいなかったので、飛石連休などと呼ばれていました。
また、当時は週休二日制が一般的ではなかったので、今よりも連休にはなりにくい状況でした。
その後、1985年と2005年の祝日法の改正により、5月4日が休日になったり振替休日の規定ができたりで、今のような長い連休が実現したのです。
ゴールデンウィークという言葉は造語で、映画会社が春の祝日の時期に観客動員を増やすために作ったというのが定説となっています。
いわゆる和製英語で、日本以外では通じませんが、楽しげで景気が良い雰囲気をうまく表現したものだと思います。
ニュースなどでは「春の大型連休」と呼ばれたり、ゴールデンウィークを略した「GW」、日本語化した「黄金週間」など、さまざまな表現を見かけますが、これが決まりというものはないようです。
ゴールデンウィーク、どう過ごす?
長期の休みといえば、まっさきに思い浮かぶのは旅行でしょう。
年末年始と並んで長い休みであるゴールデンウィークは、夏休みに次いで海外旅行に出かける人が多い時期です。
このところの円安もあって以前より敷居が高くなったとはいえ、韓国や台湾などのアジア地域を中心に、ゴールデンウィークの海外旅行はやはり人気です。
夏休みは分散傾向にありますが、祝日は一斉なので、交通機関の混雑はなかなか大変なものがありますね。
帰省のために移動する人も多い時期ですね。
正月とお盆の間に、ゴールデンウィークと秋の連休(シルバーウィーク)があるのは里帰りにはちょうどよい感じです。
また、気候の良い時期とあってテーマパークなどのレジャー施設、キャンプ場、ショッピングモール、映画館なども賑わいます。
しかし、今年のゴールデンウィークの過ごし方について雑誌などのアンケート結果を見ると、一番多かった回答は旅行でも行楽でもありませんでした。
意外なことに、ランキングの1位は「家でゆったり過ごす」です。
ネガティブな見方をすれば、物価高騰や円安の影響で日本の一般家庭には経済的余裕がなくなっているという背景もありそうです。
とはいえ、休みだからといって出かけなくてはならないわけではありません。
自分の家で楽しく過ごすことができるのは、ある意味豊かなことのようにも思われます。
ブームに惑わされず、自分の好きな過ごし方をするのが一番ですね。
五月病も前向きに
入学、入社や異動などで4月から新しい環境で頑張ってきた人は、ゴールデンウィークにほっと一息というところでしょうか。
しかし、連休が終わった後に、なんだか気分がすぐれない、気持ちが沈む、だるい、眠れない、食欲不振などの症状があらわれることがあります。
これがいわゆる五月病です。
五月病は正式な病名ではなく、こうした症状の通称ですが、お医者さんも認めるれっきとした(?)不調です。
慣れない場所で緊張して過ごすことや、環境に過剰に合わせようとしてしまうことでストレスがたまり、心身に疲れが出てしまうのが原因と言われています。
ここでがんばりすぎるとさらに悪化して、うつ病に進行してしまうこともありますので、無理は禁物です。
周囲の人に相談したり、早めに心療内科にかかったりするなど、自分にとって少しでも楽な方向を見つけられたらいいですね。
ゴールデンウィークにリフレッシュしたことで、体がきちんとSOSを出せるようになったのだと前向きに考えましょう。
自分を大事にして、このタイミングでメンテナンスをすることで、新しい生活がさらに充実したものになりますように。