今年も猛暑が続いていますね。皆様ご無事でしょうか。
天候や気温をコントロールすることはできませんし、日本中どこへいっても暑さは避けられず、何とか工夫してこの夏をしのいでいくしかありません。
今回は猛暑対策の話題をお届けします。
日本の気温は年々上昇中
毎年、夏になるたびに「今年は暑いですね」という会話をしているような気がします。
気象庁のデータを調べてみると、真夏日(最高気温30度以上)、猛暑日(最高気温35度以上)の日はいずれも右肩上がりで増えていました。
広島は大阪や京都に比べるといくらかましですが、30度以上の日が年間70日もあるというのは、考えただけでぐったりします。
また、涼しいと思っていた札幌市や仙台市でも真夏日、猛暑日が増えているのは驚きです。
参考:気象庁サイト「大都市における真夏日日数の長期変化傾向
グッズを活用して猛暑対策
いくら暑くても、外に出なくてはならないときもあります。
できるだけ涼しい服装で、グッズなども活用して熱中症を避けるよう気をつけたいものです。
日傘は夏の日差しから身を守ってくれます。
日陰を持ち歩く感覚ですね。
照り返しの紫外線は防げませんが、帽子よりもずっと涼しく過ごせます。
日傘は女性が使うものというイメージがありましたが、最近では男性の利用者も増えて、アウトドアブランドの日傘は完売してしまうほどの人気だそうです。
雨傘と違って日傘は濡れないので、そのまま鞄にしまえて、意外と持ち歩きストレスも少ないものです。
まだの方は気軽に試してみてはいかがでしょう。
首を冷やすのも効果的です。水に濡らして使う冷却タオルは、温まったら再びぬらして絞って振るだけで冷感が復活します。
最近よく見かけるクールネックリングは1~2時間で効果がなくなりますが、濡れないので室内や通勤の際などにも使いやすいというメリットがあります。
状況によって使い分けるとよいでしょう。
ハンディファン(携帯用扇風機)を使う人も増えました。
ハンディファンで風を送るのは体表温度を下げるのに有効ですが、気温が35度を超えると逆に熱中症を引き起こす危険があると注意喚起がされています。
あまりに気温が高いと、ドライヤーの熱風を当てているような状態になってしまうからですね。
そこで、高温時にハンディファンを使う場合は、水で濡らしたタオルを首にかけ、そこに風を当てるとよいそうです。
水の気化熱によりぐっと温度が下がります。
屋外で働く人たちには、空調付きの作業服や冷却ベストが普及してきました。
炎天下でお仕事をしてくださっている方々には頭が下がります。
猛暑の中での屋外作業はまさに命に関わりますので、高機能な冷却製品が今後もどんどん出てくることを願っています。
冷房効率を上げながら節電を
家にいるときは、迷うことなく冷房を入れましょう。
電気代の節約には、窓の外にはすだれやよしず、室内には遮熱カーテンを設置すると効果的です。
少々暗くなってしまいますが、真夏には明るさを求めるよりも暑さを避けるほうを選びたいものです。
夏の日差しは強烈です。
エアコンのフィルターを定期的にお掃除することも節電につながります。
また、健康への影響を考えても、ほこりを除去しておくことは大切ですね。
また、エアコンの消費電力がもっとも多くなるのは、運転を開始した直後です。
スイッチをこまめに入れたり切ったりするほうが一見節電できそうに思えますが、短時間の外出ならエアコンはつけっぱなしにした方が効率的なのです。
熱中症と経口補水液
気をつけていても、残念ながら熱中症になってしまうことはあります。
意識が朦朧として水も飲めないような状態であれば救急車を呼ぶ必要がありますが、初期症状のときは一般の人でも対応できることがあります。
熱中症の初期症状、めまい、立ちくらみ、こむらがえり、多量の発汗などの症状が現れたら、すみやかに涼しい場所で休んで体を冷やし、水分・塩分を補給しましょう。
汗をかくとナトリウムやカリウムなどのミネラルも失われるため、水分だけでなく塩分も合わせて補給する必要があります。
スポーツドリンクにも塩分は含まれていますが、もっと症状が重いときは経口補水液の出番です。
経口補水液はペットボトル入りのものも売られていますが、家庭でも簡単に作れます。
水1リットルに対して、砂糖40グラム、塩3グラムを加えて溶かすだけです。
飲みやすくするためにレモン汁などを加えてもよいですが、砂糖と塩のバランスは変えないようにしましょう。
このバランスがもっとも吸収されやすく、脱水症状を起こした体には最適だということです。
当分は厳しい暑さが続きますが、夏バテ、熱中症に気をつけながら、どうぞ楽しい夏をお過ごしください。