夏の味方 アイスクリーム

今年も猛暑の夏になりそうですね。

暑いときに食べたくなるのがアイスクリームやソフトクリームです。

夏のアイスクリーム類には、おいしさだけでなく、ほてった体を内側から冷やしてくれる効果もあります。

物価高で消費が抑えられがちな嗜好品の中にあって、日本でのアイスクリーム類の売上は年々右肩上がり。

これは、近年の温暖化も影響していると考えられています。

気温が上がるとアイスを食べたくなる、というのは体感でもわかりますが、売上を調べると統計的にも証明できるそうです。

アイスクリーム今昔

冷凍技術が発達する以前には、冷たいものといえば天然の雪や氷を利用するしかありませんでした。

冬の氷雪を貯蔵して夏に使うという方法は、紀元前から世界各地にあったということです。

昔の人たちも涼を求めてさまざまな工夫をしたのでしょう。

大切に保存していた雪や氷に、果汁や乳製品、蜜などを混ぜてシャーベット状にして食べたのがアイスクリームの起源だと考えられます。

その時代、暑い時期に冷たいものを食べられるのは贅沢な暮らしをする身分の高い人々だけでした。

日本では1960年代から家庭用のフリーザー付き電気冷蔵庫が普及しました。

家庭でアイスを保存して食べられるようになったのはその頃からです。

今の私たちは、コンビニやスーパーでいつでもさまざまな冷菓を手に入れられます。

アイスクリーム事情に関しては昔の王侯貴族をはるかに超えています。

アイスクリーム?氷菓?

シャーベットやかき氷のような冷たいスイーツが今のような乳製品主体のアイスクリームに進化したのは18世紀のフランスだと言われています。

アイスクリームの規格は国によってさまざまですが、日本では乳成分の比率によって4つに分類されています。

乳成分が多い順に、アイスクリーム、ラクトアイス、アイスミルク、氷菓です。

この種別はアイスクリーム類のパッケージにはかならず記載されています。

コンビニでアイスを買うときにそんなところまではなかなか見ませんが、種別による風味の違いなどを食べ比べてみるのもおもしろいかもしれません。

ちなみに、「暑い時期にアイスがよく売れる」という現象をさらに細かく分析すると、アイスクリームがよく売れはじめるのが25度以上、30度になると氷菓の売れ行きも伸び、35度を超すとアイスクリームよりも氷菓の方が人気となっています。

あまりにも暑いと喉も渇きますし、コクのあるアイスクリームよりも、さっぱりした氷菓が欲しくなるのですね。

アイスは何味?

アイスクリームの味として一番ポピュラーなのはバニラです。

チョコレートやストロベリー、クッキークリームなどもおなじみですね。

そして、近年特に人気が高まっているのが抹茶です。

抹茶味のスイーツは欧米でも非常に好まれていて、原料の抹茶の生産が追いつかないほどになっています。

アイスクリームは味のバリエーションが豊富で、専門店に行くと数十種類が並んでいます。

常に新しい味が生みだされ、ご当地アイスなども含めると、その数は無限と言ってもよいほどです。

ご当地アイスがおもしろい!

変わり種のご当地アイスを探すなら、「ふるさと納税」の各サイトを検索してみるのもおすすめです。

アイスクリームやシャーベットなどの冷菓は保存がきくこともあり、ふるさと納税の返礼品としても活用されているのです。

特産の乳製品で勝負するアイスクリームが一番多いですが、その土地ならではの果物や野菜を使用したアイスもいろいろあります。

広島県の各自治体でも、特産のレモンやはっさくを使ったもの、古代米を使った縄文アイスなどが返礼品として用意されています。

中には、こんなものまで?と驚くような名産品アイスが見つかります。

日本酒や味噌、醤油などの発酵食品、青のり、たこめし、ふぐの子(魚卵)……

ちょっと味の想像がつきませんが、どれもご当地アイスとして実際に販売されているものです。

福山市の返礼品にもユニークなアイスクリームやジェラートがありますよ。

「ばらのまち」らしく食用のバラの花を使った「バラアイス」、鞆の浦のちりめんじゃこと塩を練り込んだ「ちりめん塩アイス」、特産の農産物を使った「沼隈ぶどう」「赤しそ」。

他の地域にはないフレーバーではないでしょうか。

アイスクリームは、暑い季節を少しでも涼しく乗り切るための強い味方です。

カロリーはちょっと気になりますが、上手に取り入れて楽しい夏を過ごしましょう!

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