閉じこもりがちの毎日、自然の中に出かけてみるのはいかがでしょう。
山も良いですが、海も良いですよ。
「海の日」がある7月は、海水浴にも適していますね。
今年の海の日はオリンピックの影響で7月22日(木)に変更されていますが、海はいつもと変わらず私たちを待っています。
なぜ海水「浴」?
それにしても、なぜ海に入ることを海水浴というのでしょう?
確かに海水を浴びることにはなりますが、海遊びや海水泳でもよさそうなものです。
これは、古来から海水に体を浸すことが健康に良いとされていたことが関係しているようです。
ヨーロッパでは、医療のひとつとして海洋療法という考え方がありました。
海水を沸かして入浴するといったことも行われていたそうです。
日本でも、江戸時代には病気治療のために「潮湯治」と呼ばれる海水浴が行われていた記録があります。
明治期になると、これがヨーロッパの文化と結びついて海水浴は一般的なものとなり、さらにレジャーとしても好まれるようになりました。
【参考】国立大学法人琉球大学国際地域創造学部 ウェルネス研究分野
水の事故から身を守ろう
楽しくて健康にも良い海水浴ですが、残念ながら、水難事故は後を絶ちません。
日本では、水の事故による死亡・行方不明の半数以上は海で起きています。
天候をチェックする、自分の体調に注意する、ライフガードがいる海水浴場を選ぶ、禁止された区域に近寄らないなど、基本的なことを守って、安全に海を楽しみましょう。
子どもから目を離さないのはもちろんですが、実は大人の方が事故は多いそうです。
そう、大人はお酒を飲むからです。
砂浜でバーベキューにビールなどとても楽しいですが、お酒はほどほどに、酔っ払わない程度にしておきましょう。
また、一見おだやかに見える海でも、離断流や深みなどの危険がひそんでいることもあります。
いざとなったら冷静に行動できるように、知識も大切ですね。
政府公報オンライン 令和元年(2019年)8月2日
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201407/3.html
日焼け対策も忘れずに
日焼けした肌は健康的に見えますが、過度に日光にあたると水ぶくれになったり皮がむけたりしてあとが大変です。
シミやシワの原因にもなりますので、日焼けはちょっと気になります。
今は水着の上から着るラッシュガードなどもいろいろ売られています。
日焼け対策のバリエーションが増えたのはうれしいですね!
日焼け止めのクリームやオイルは海洋汚染につながる場合があることがわかってきました。
成分をよく見て、肌にも海にも安全な製品を選びたいものです。
水はたくさんあるけれど…
海に限らず、楽しく遊んでいると、つい水分補給を忘れがちですね。
熱中症や疲労から身を守るために、意識して水分を取りましょう。
子どもの頃は、「こんなにたくさん水があるのに海水浴でのどが渇くのはなぜだろう」と不思議でした。
海水は塩分が多いため、飲むとかえって体が水分を欲する結果になるのですね。
アルコールも体内の水分不足を招きますのでやはりNGです(真夏のビール、大変魅力的ですが…)。
水や麦茶をゴクゴク飲んで、スイカやカキ氷などをサクサク食べて、健康な海水浴をどうぞ。
福山市の海水浴場
さて、当社のある福山市にもすばらしい海があり、海水浴場もいくつかあります。
中でも、仙酔島にある市営の鞆の浦海水浴場は個性的といえるかもしれません。
島ですから連絡船で渡らなくてはなりませんが、国立公園に指定されているだけあって、自然豊かで風光明媚なところです。
また、国民宿舎仙酔島には、昔の潮湯治の伝統をくむような海水のお風呂があります。
お近くの方は試してみられてはいかがでしょう。
公益財団法人福山観光コンベンション協会 鞆の浦海水浴場
https://www.fukuyama-kanko.com/travel/tourist/detail.php?id=83
仙酔島 海水潮風呂(洞窟風呂)
http://www.sensuijima.jp/senweb/e/ushio.html
自然の力でリフレッシュ
自然には、心身の疲れを癒してくれる力があると言われています。
海の近くに住んでいる方はラッキーですね!
海辺を散歩して、景色を眺め、波音を聞き、潮の香りを全身に浴びるだけでもリフレッシュ効果は抜群です。
海でストレスを解消し、暑い夏を乗り切りましょう!