あれよあれよという間に新型コロナウイルス(COVID-19)は世界中に広がっていきました。
数ヶ月どころか数週前にも想像できなかったような深刻な事態となっています。
季節は春。日本ではちょうど年度替わりの時期で、卒業と入学のシーズンに重なってしまいました。
2020年の卒業式
福山市には、大学が3校、高校が20校以上もあります。人口の割に学校は多い方かもしれませんね。
例年3月には、真新しいスーツや華やかな袴姿の学生さんをたくさん見かけるものですが、今年はほとんど目にしませんでした。市内の3つの大学では、コロナウイルスの感染拡大防止のため、卒業式を中止としたのだそうです。
市内の小、中、高校でも休校になったり、卒業式が縮小や中止になったりと、学年末に大変でしたね。福山市だけでなく全国各地で同様のことは起きているわけですが、仕方がないとはいえ、とても残念なことでした。
災い転じて
幼稚園、保育園などは小規模なことが多いためか、さまざまな工夫して卒園式を行ったところもあるようです。密集しないようにと出席者数を絞って会場を広く使ったり、子どもたちがマスクを着けて卒園式・卒業式に臨んでいるニュース映像がたびたび流れました。
関東地方の話ですが、屋内を避け、自然体験用の森で卒園式をした保育園もあったということです。これは災いを転じて福となった例かもしれません。マスクが手放せないとはいえ、森の中での卒園式は微笑ましく、絵本のようでした。何より、子供たちにとって楽しい思い出になったことでしょう。
それでも桜は咲きます
4月の入学式もすでに中止が決まった学校もあり、開催されても縮小の可能性はあると思われます。
せっかくの門出のときに世の中が落ち着かないのは、ほんとうに気の毒なことだと思います。誰が悪いわけでもなく、新種の感染症は自然の脅威のひとつとしか言いようがありません。
しかしその一方で、自然は力も与えてくれます。
窓を開ければもう春の風が吹いています。人混みは避ける必要がありますが、外を歩けばあちこちで桜が咲き、緑が芽吹き、美しい春が広がっているのを見ることができます。今は厳しくても、この先には明るい未来があるはずです。新入学を迎えた子どもたちが前を向いて歩いていけるように、大人はがんばりましょう。
経済危機で言えば、これまで私たちはバブル崩壊もリーマンショックも乗り越えてきました。今回のコロナショックはもしかしたらもっと手強いかもしれませんが、それぞれができることを進めてゆくしかありません。
設備施工の業界でも、資材の入荷が遅れるなど新型コロナウイルス流行の影響は出始めてきていますが、物流や人の動きが正常化するにつれ、遅れは取り戻してゆけると思います。
気持ちが疲れたら、桜の開花情報でも見てみましょう!
日本気象協会「桜開花・満開情報」 https://tenki.jp/sakura/
元気に新学期を
若い人には症状が出にくいと言われる新型コロナウイルスですが、媒介者になってしまう恐れもありますし、感染しないに越したことはありません。また、世の中が不安定なときはデマも広がりやすいので、正確な情報の収集も欠かせません。SNSではなく公共機関のサイトなどで、正しい情報を確認するようにしましょう。
厚生労働省「新型コロナウイルス感染症について」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
感染を防止し、元気に新生活を始めたいですね。
あらためて、卒業された方、そしてこれから入学される方、皆さんに祝福のことばをお送りします。
「おめでとうございます!」