地震や豪雨など、自然災害によって被害を受けられた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
大きな災害のニュースを目にすると、「もし自分の住む地域で起きたら」と、あらためて身の回りの防災について考える方も多いのではないでしょうか。
災害はいつ起こるかわかりません。
いざというときに慌てないためにも、普段からできる備えを少しずつ進めておきたいものです。
ハザードマップと避難場所の確認
地震や豪雨などの災害は、いつ起こるか正確に予測することができません。
しかし、「自分のいる場所にはどのような危険があるのか」を知っておくことで、いざというときに役立つ場合があります。
まず確認したいのが、自治体が公開しているハザードマップです。
洪水、土砂災害、高潮、津波など、地域によって想定される災害は異なります。
自宅や職場だけでなく、ご家族が普段よく利用する場所についても、一度確認しておくと安心です。
あわせて、避難する場所と避難経路も確認しておきましょう。
災害時に緊急に身を守るための「指定緊急避難場所」と、災害によって自宅に戻れなくなった場合などに一定期間過ごすための「指定避難所」は、役割が異なります。
自治体の防災情報を確認し、自分の地域ではどこが指定されているのかを知っておきましょう。
特に大雨のときは、避難情報が出てから避難を始めるのではなく、危険が迫る前に安全な場所へ移動することが重要です。
ハザードマップを見ながら、「この状況になったら、ここへ避難する」というところまで考えておくと、いざというときの行動につながります。
「持ち出す防災用品」と「備蓄する防災用品」
防災用品というと、非常持ち出し袋を思い浮かべる方も多いでしょう。
しかし、災害への備えは、大きく分けると「避難するときに持ち出すもの」と「自宅などに備えておき、災害後の生活に使うもの」の二つがあります。
避難するときに持ち出すものは、できるだけコンパクトにまとめ、すぐ手に取れる場所に置いておくことが大切です。
首相官邸の「災害の『備え』チェックリスト」には、水や食品、懐中電灯、携帯ラジオ、モバイルバッテリー、救急用品、衛生用品など、非常持ち出し品の例が紹介されています。
また、乳幼児、高齢者、女性など、それぞれの状況に応じて必要となるものも掲載されています。
首相官邸:災害の「備え」チェックリスト
ただし、必要なものは家庭によって異なります。
普段服用している薬、眼鏡、コンタクトレンズ用品、乳幼児用品、介護用品、ペット用品など、「自分や家族にとって、なくなると困るもの」を考えておくことも重要です。
水や食料は「普段の生活」に組み込む
避難所へ避難せず、自宅の安全が確保されている場合には、ライフラインが復旧するまで自宅で過ごすことも考えられます。
そのためには、食料や飲料水、トイレットペーパー、ウェットティッシュ、携帯トイレなど、生活に必要なものを備えておく必要があります。
内閣府では、食料や飲料水について「最低3日分、できれば1週間分」を備えることを推奨しています。
ここで役立つのが「ローリングストック」です。
災害用として特別な食品を大量に買い込むのではなく、普段から食べたり使ったりしている食品や日用品を少し多めに購入しておき、使った分を買い足していく方法です。
たとえば、レトルト食品、缶詰、乾麺、飲料水などを普段の食事にも利用すれば、期限が切れてしまうことを防ぎながら備蓄を維持できます。
防災用品の中には、食品だけでなく、乾電池やウェットティッシュなど、時間の経過とともに劣化するものもあります。
年に1~2回など、時期を決めて備蓄品を点検するとよいでしょう。
東京都の「東京備蓄ナビ」では、家族構成や住まいの種類、ペットの有無などを入力すると、それぞれの家庭に合わせた備蓄品と必要量を確認できます。
東京都以外に住んでいる方にも、備蓄を考える際の参考になります。
東京都総務局:東京備蓄ナビ
「もしも」を考えることから
いつ起こるかわからない災害に備えるのは大切なことですが、一気に完璧を目指すのは無理があります。
できるところから、一つずつ準備していくのが現実的です。
まずは自宅や職場周辺のハザードマップを見て、被災した状況を想像してみましょう。
その上で、何が必要かを考えてみるとよいと思います。
買い物に出かけたときに必要品のストックを買い足すことが習慣になれば、日常的に防災対策ができます。
また、災害への備えは、一度準備して終わりではありません。
暮らしや家族構成が変われば、必要なものも変わります。
定期的に身の回りを見直しながら、無理なく防災の準備を続けていきたいものです。
この機会に、家族や身近な人とも災害時の行動について話し合い、身の回りの備えを一度見直してみてはいかがでしょうか。
