大人になってふりかえると、夏休みの終わりに「宿題が終わってない!どうしよう…」と慌てたことも懐かしく思われます。
8月最終週の憂鬱な思い出(?)を持つ方も多いのではないでしょうか。
近年では、自治体や学校によって2学期のスタート日には幅があります。
北海道や東北以外でも、早いと8月20日過ぎに始業式を迎える場合もあるようですね。
季節感はだいぶ変わってしまいましたが、それでも私は9月の声をきくと新学期をイメージしてしまいます。
福山市の公立小中学校では9月2日(月)に2学期が始まりました。
なんとなくホッとする日程です。
生活リズムを整えよう
元気に新学期を迎えるためには、生活リズムを整えることです。
特に、夏休み明けの2学期は要注意。
夏休みには出かけることが多かったり、ゲームをしているうちについつい夜更かしになったりで、生活リズムが乱れがちです。
この状態に慣れてしまうと自律神経のバランスが崩れ、学校に行くのが大変になります。
大人も子どもも、自律神経が乱れると辛いものです。
生活リズムを整えるには、まず毎日決まった時間に起きて、朝ごはんをしっかり食べることが効果的だそうです。
三度の食事はできるだけ時間どおりに、そして夜はなるべく早めにベッドに入り、十分に睡眠を取ることが大事です。
快食快眠は頭と体を活性化し、勉強への集中力を高めると言われています。
暑さもまだまだ続きますし、体と心を整えて元気に新学期を過ごせるとよいですね。
ただ、どうしても気分がすぐれず起きられなかったり、学校に行きたくなかったりするお子さんもいます。
さまざまな考え方がありますが、無理矢理学校に行かせる前に、まずはお子さんの気持ちや体調に寄り添い、専門医療機関などに相談することも選択肢の一つになるのではないでしょうか。
2学期は行事がたくさん
3学期制の場合、2学期は最も日数が多い期間となります。
それもあって、学校行事も目白押しです。
運動会、体育祭は春に行われることが増えましたが、それでも約半数の学校では秋に開催されています。
スポーツの日(体育の日)は10月ですし、年々気温が上がってはいるものの、本来は運動に適したさわやかな季節でもあります。
文化祭や学習発表会、学芸会といった文化的なイベントも2学期に行われることが多いです。
1学期にクラスになじんで、2学期になるとチームワークを発揮して大きな行事に取り組む、という学習の流れからも、行事が多くなるのだと思われます。
また、運動会や発表会に向けての学習は、調べたり、練習したり、何かを作ったり表現したりと、準備に時間がかかります。
日数が多い2学期はこうした取り組みに最適の時期なのでしょう。
学校行事は子どもたちにとっては楽しみでもあり、また普段の勉強とは違った形での学びがある貴重な機会だと思います。
受験に備える時期
受験生にとって、2学期は本気を出さなくてはならない時期です。
本格的な受験勉強が始まり、通常の定期テストに加えて模擬試験などもあって忙しくなってきますね。
志望校選びにも悩む時期だと思います。
広島県の高校入試は、2023年度から大きく変わりました。
一般枠による選抜の配点の比重は「一般学力検査:調査書(内申点):自己表現=6:2:2」ということです。
これまでは一般学力検査が125点満点、内申点が130点満点だったので、入学試験の比率が大きくなりました。
ということは、試験当日にばっちり点を取れるように勉強しておかなくてはならないということですね。
内申点についても「中1:中2:中3=1:1:3」と3年時の成績が重要なのですが、反映されるのは2学期まで。
つまり、2学期は内申点をアップする最後のチャンスとなります。
受験勉強と通常の学習とのバランスを取りながら、計画的にコツコツと進めていくのが早道かもしれません。
多くの子どもたちにとって、受験は初めての試練で、負担も大きいものです。
適度に休息をとり、心身のリフレッシュを心がけて勉強に取り組めたらいいですね。
受験勉強にばかり目が向いていると、学校行事がわずらわしく感じられることがあるかもしれませんが、イベントには気持ちを切り替え、視野を広げるという効果もあります。
行事を目一杯楽しむことで、明るい気持ちになって机に向かえると思います。
学習面でも行事面でも忙しい2学期ですが、そのぶん学ぶことが多く、子どもたちがぐっと成長する時期でもあります。
しっかりした生活リズムを作って、健康的な毎日を過ごせるよう、見守ってあげましょう。